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旧釜トンネルの思い出
Tue.09.10.2018 Posted in 長野県
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大正池と岳沢


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梓川と焼岳


昔、穂高で岩登りをしていたころは松本駅や新島々駅から上高地まで路線バスで入り、そこから涸沢まで60㎏のキスリングを背負って入っていたのですが、山を止めたあと車で上高地まで行けたのは2度ほどで、やがて自家用車の規制が始まり、釜トンネルのずっと手前で大きな駐車場に車を入れ、そこからバスかタクシーに乗り換えないと入れなくなってしまいました。
12月なると釜トンネルは閉鎖されてバスもタクシーも入れなくなるので、冬の間は釜トンネルの手前に車を止め徒歩で入るほかなくなります。
99年の3月、雪の上高地が撮りたくなり、夜中に走って夜明け近く旧釜トンネルへ到着、トンネル入り口の少し先のやや道路が広くなっているところに路上駐車してトンネルに向かいました。
you tubeなどでその後の写真を見るとトンネルの天井に蛍光灯がずらりと取り付けられていますが、当時は照明設備は何もく無く、手掘りままの荒れた岩肌がむき出しになっていました。
初めの100メートルくらいは左側の壁は柱状になっていて、外部と通じているのですが、それを過ぎるとまさに暗黒の世界が待っています。
ヘッドランプの光が行く手を照らすのですが、光の外側には亡霊たちが蠢いているようで、また背中からは冷たい手に首筋を撫でられそうな気がして、息が止まりそうな恐怖でした。当時釜トンネルは事故で死んだトンネル堀の工夫たちや山での遭難者の幽霊が出ると噂の高い心霊スポットで、1km近くあるトンネルは長い道のりでした。
雪の上高地の思い出はきれいな風景より釜トンネルでの恐怖が心に残っています。
なお、新トンネルが出来てからはまだ上高地へは行っていません。